こんにちはH-YKBです。
投資信託(私が積み立てを行っている、eMAXIS Slim 全世界株式、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))の利回りってどんな構造になっているのか?疑問を持ちましたので、色々確認してみました。本日はその結果についてお話させていただきたいと思います。
結論:配当金の無い投資信託では利回りではなく、騰落率で動きを見る(パフォーマンスを判断する)
気になった理由:追加投資するならいつが良いか?判断できるかもと思ったから。
利回りとは?
まず初めに「利回り」について確認したい。シンプルに考えるために1万円の現物株100株を1年保有して、翌年に株価が103円、配当金が1株当たり200円入ってきたと仮定しよう。その場合、株価で3%、配当金で2%。利回りとしては合計で5%あったという計算になる。
つまり、基準価格と配当金の合算でいくら利益を得たか?と言うのが利回りとなる。
eMAXIS Slim 全世界株式 目論見書、月間レポートを見てみる
eMAXIS Slim 全世界株式の目論見書、月間レポートを見てみると、毎年4月後半に決算を迎えているものの、配当金としては「0円」と記載されている。また、目論見書の他ページには「分配方針」が記載されており、毎年4月25日を決算日として分配金を決定と書かれているが、それと同時に「分配対象収益が少額の場合には、分配を行わないことがあります。」との記載もある。過去の配当金に関しては、少額と言うことで、分配をしていないという話である。となると、基準価格の変動のみが毎年(と言う切り方ができないかもしれないが)の利益と言うことになる。
実際はどうなのか?三菱UFJ国際投信株式会社にTELで聞いてみた
結果、配当金自体は出ている。ただし、その配当金は分散されている各国の企業から「ファンド」に入っているという話である。運用的にはその配当金を更に組み入れ資産として再投資、それがまたファンドの基準価格に反映されているとのこと。
日本であれば、3月・9月の決算が一番多いと思いますが(他の月ももちろん存在します。)それが全世界になるともっとバラバラなタイミングで決算が行われており、配当金も分配されている。
eMAXIS Slim 全世界株式については、その配当金を再投資しており、ファンドから株主に対しては、今のところ配当は行っていないということである。
図式化するとこんなイメージ↓

分配金の構造についてはわかった。ではこれをどのように上がった下がった判断するのか?調べていくと、「騰落率」と言う言葉に出会った。
騰落率:騰落率とは、ある期間の始めと終わりとで価格がどれだけ変化したかを表すものです。例えば、価格が100円の運用商品が105円になれば5%の上昇、90円になれば10%の下落となります。
株式や債券の場合は、1日の騰落率を評価するのが一般的ですが、投資信託では、1カ月、3カ月、6カ月、1年、3年、5年と中長期の騰落率も評価します。
※https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/to/J0056.html SMBC日興証券様より引用
今まで短期株売買しかやってこなかったから人間からすると、「ふーん」と言う感じですが、投資信託では、騰落率でパフォーマンスを判断するとのことです。
結論(気になったこと)
eMAXIS Slim 全世界株式は配当方針に記載がある通り、ファンドから株主への配当金分配を行う可能性は低い。と言うことは、暴落の基準価格が暴落した場合、短期的な視点で見ると、積み立てをスタートした時の基準化価格を下回ったときに完全に利益が吹き飛ぶということになる。
実際はその前段階で時価評価額はマイナスになってしまうと思われるが、自分が積み立てをスタートした時から基準価格を下回った場合は、まずマイナスになっていると考えた方がいいだろうと思います。20年30年の長期投資とはいえ、売るタイミングに関しては慎重になっておく必要がありますね。
ではもしマイナスになってしまっ場合、どれぐらいの時間を掛けて戻ってくるか?考えていたところ、非常に良い解説動画に出会ったので、そちらについては以下動画を参照ください。
と言うことで、今回はeMAXIS Slim 全世界株式の利回りについて調べた見ました。暴落を考えると、下がったときに買った方がいいとは思いますが、やはり暴落タイミング予測は難しいので、売る(現金化)するときのタイミングだけは重視しつつ、時間を使って淡々と積み上げていくのがよさそうですね。
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